こんにちは、Mikiです。
私は日本での生活に比べ、カナダの生活の方が好きです。
カナダは日本と比較すると不便です。
が、それを上回る何かがあるのです。
目立って仲間はずれにされたり苛められるのを恐れていました。
しかし高校の頃から、それまでの反動からか、多少目立っても良いのではないかと思うようになりました。
他の人たちとまるで同じな事に疑問を持ち始めたのかもしれません。
大学に行くと変わり者も多く、かなり気楽に過ごしていました。
そういう中でも、やはり人から見た自分というのが気になるわけです。
自分はいわゆる普通基準に入っているか、変な事をしてないか。
他人はそこまで私を気にしているわけではないので、完全に自分で自分を追い込んでいる事になるわけですが。
目立つのが嫌いなはずだったのに未婚で子供を持つことになり、日本の中ではマイナーな部類にカテゴライズされることになりました。
この事で嫌な思いをした事はほとんどありませんし、職場の同僚やご近所さんは協力的でしたので、恵まれてはいました。
ただ母親としてどう振る舞うか、母親としての理想像に自分を当てはめなければというプレッシャーで、勝手に自分を縛っていました。
日本で生活していた時にはそれ程窮屈に感じていなかった、周りの期待する人物像、母親像に近づけなければという思いが、カナダに来て一気に変化したのが、カナダは楽だと思う大きな理由のひとつではないかと思っています。
カナダでは、私がどんな人間であろうと母親であろうと、私というものをそのまま受け止めてもらえます。
こうあるべきという押し付けもありませんし、価値観や意見の違いも尊重されます。
また未婚シングル、シングルペアレントも一般的であるここでは、結婚せずにシングルで子供を持つことは良くない、何か問題があるというレッテルも貼られることはありません。
日本では未だに、母は、父は、女性は、男性はこうあるべきだという考え方が根強く残ります。
そして、その普通から極端に外れないように振る舞ってしまう自分がいたのです。
他人が自分をどう思うかなんて、はっきり言って気にする必要はありません。
自分の人生、法を犯したり明らかに間違ったことをしない限り、どう生きたって良いはずです。
一度しかない人生でいつ終わりを迎えるのか分からないのだから、やりたい事をやり、自分の生きたいように楽しく生きるべきです。
そしてこれは日本でも出来ること。
しかし私にとっては、環境が自分の気の持ち用や考え方に大きく影響をしていたのです。
人と違う事を良しとしない、間違いやミスはマイナスととらえられる、変な同調圧力のある社会では、自分で自分を抑えてしまいがちなようです。
私がカナダに来たのはナースとしてのキャリアのためだったので、カナダの社会が心地よいというのは想定外の恩恵でした。
カナダにもネガティブな部分はたくさんあります。
しかし今の所、カナダという、冬は少し冷たすぎる水の中ですが、悠々と泳ぐことができています。
こういう状況に見を置けることや助けてくれる周りの人たちに感謝しつつ、また自分もこの社会で出来ることを返しつつ、予想外の恩恵を享受していきたいと思っています。
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